
東京ディズニーリゾートのオーナーであるオリエンタルランド株式会社(OLC)は、ディズニーが日本で就航を予定している待望のクルーズ船に関する初の財務・運営データを公表した。2027年度第1四半期決算報告書に掲載されたこの情報によると、同船は2028年度に就航予定であり、建造費、定員、料金などの主要な数値が明らかになった。
「ディズニー・クルーズライン・ジャパン」と名付けられたこのプロジェクトは、OLCにとって新たな収益源となり、舞浜リゾートへの依存度を低減することを目的としている。同社によれば、クルーズ事業は天候の影響を受けにくく、土地の制約も受けないため、収益性が高く、安定した事業となる。さらに、国際的な人材を惹きつけることで雇用創出にもつながると期待されている。
船の特徴とデザイン

日本船籍となるこの船は、総トン数約14万トン、客室数約1.250室、乗客定員約4.000名、乗組員約1.500名となる予定だ。設計は2022年に就航したディズニー・ウィッシュをベースに、日本市場向けに一部変更を加えたものとなっている。建造費は2,900億円(現在の為替レートで約17億6,000万ユーロ)で、これに予備費として400億円(2億4,200万ユーロ)が加算される。OLCはこれらの計算にあたり、基準為替レートを1ドル=155円、1ユーロ=165円としている。
同社は既に、総投資額の約半分をカバーする為替ヘッジ契約を締結しており、為替市場の変動リスクから自社を守ることを目指している。この財務上の措置は、OLCがこのプロジェクトに真剣に取り組んでいることを示している。
旅程、料金、対象顧客
クルーズは東京国際クルーズターミナルから出発し、2泊から4泊の短期クルーズを提供する。最も一般的な客室の料金は1人あたり10万円から30万円で、これは約606ユーロから1.818ユーロに相当する。ターゲット層は、家族連れ、若い旅行者、そして日本を訪れる外国人観光客である。
船内では、テーマに沿ったエンターテイメント、多彩なレストラン、様々な客室タイプ、そしてディズニーならではのサービスなど、ディズニーならではの体験を存分にお楽しみいただけます。すべては、忘れられない船旅をお届けするためにデザインされています。
財務予測と艦隊の将来
OLCは、このクルーズ船が運航開始後数年間で年間約1,000億円(約6億600万ユーロ)の純収益を生み出し、約40万人の乗客を輸送すると見込んでいる。収益性は、船舶が本格的に運航を開始した2029年度から始まると予測されている。同社は当初、約28%の営業利益率を達成すると見込んでおり、年間約200億円(1億2,100万ユーロ)の減価償却費が発生する船舶の償却期間が完了すれば、利益率は向上すると予想している。
拡張に関して、OLCは最初の船が採算性があると証明されれば、2隻目の建造を検討すると明言している。現時点では具体的な時期は示されていないが、同社は以前の発表で複数形の「船」という言葉を使用しており、より大規模な船隊の構想が検討されていることを示唆している。
こうした情報を踏まえると、ディズニー・クルーズライン・ジャパンは、今後数年間におけるOLCの最大の賭けの一つとなる可能性が高い。ディズニーの魔法と新造船の効率的な運航が融合することで、国内外から数千人もの乗客を惹きつけ、日本海域における船隊拡大の可能性を切り開くことが期待される。